STRIDER CUP 2014 第1戦 埼玉秩父ラウンド

STRIDER CUP、本家のレースはなぜこんなにも楽しいのか。

2014年5月11日(日)、待ちに待ったSTRIDER CUP 2014の第1戦が開幕した。場所は埼玉、秩父滝沢サイクルパークだ。
今年も相変わらずの人気の大会で、最初のハードルは運、抽選だ。相模原Team Rust-ezeからはこの幸運に恵まれた4名に、前回大会のファイナリスト2名を加えた6名が参戦した。

まずは前半戦、ストライダーコースでの3歳予選の模様をお伝えする。
レポは3歳Kパパからだ。
—————————
◼︎3歳Eくん
【予選】 完走  【敗者復活戦】 完走

両親曰く、「臆病なのでコブのコースがどうかな~」とのことでしたが、下り坂からのスタートでもしっかり出ました!そこからはいつものニコニコ笑顔の走行でしたが、ヘアピンコーナーで転倒。でも立ち上がってしっかり完走しました。敗者復活戦は少し慎重になってしまったけど、立派に完走しました。
s01

雪山大好き一家のEくんはこれからがランバイクシーズンイン。まだ3歳に上がったばかりだし、これからが楽しみです。レポ担当が一番感心したのは、父子参戦でもしっかり完走できるほどに成長した姿です。一緒に頑張ろう!!

 

■3歳Sくん
【予選】 完走  【敗者復活戦】 完走

試走はしっかり走っていましたが、久々の大きな大会の雰囲気にびっくりしたか、レース前にメットを嫌がってしまい号泣。なんとか出走できましたが途中で止まってしまったり・・・しかし完走できたのは良かったです。
s02

最近あまりストライダーに乗っていなかったというSくん。それでは仕方のないことですね。しかしランバイク能力伸び盛りの3歳児、レースだけでなく普段からいっぱい乗って、チームのみんなと一緒に頑張ろう!

 

■3歳Kくん
【予選】 1位

昨年の同じ時期、ここ同じコースのSTRIDER CUPに参戦しているKくん。昨年は予選で負け、敗者復活ならずでBMXコースへ進出することは叶いませんでした。今年こそはと、この1年の努力の試される予選と位置付けて臨みました。
s03

絶好のスタートからコブもなんのその、どんどん加速していきそのまま1位でゴール!!昨年とは別人のように予選通過となりました。ひとつの目標は達成。昨年以来の夢舞台、BMXコースでの準決勝へ駒を進めました。

そしていよいよ午後は憧れのBMXコースへと続きます!

BMXコースでの準決勝は2位までが通過できる狭き門、ここが正念場だと思っていましたがスタートでやや出負けするも直線でも加速がすばらしくまさかの1位通過ができました。

【準決勝】 1位

決勝戦のスタート待ちでは豪華メンバーに親がそわそわするもKくん自身は臆することなくラムネを食い、決勝限定のBMXプロテクターにテンションUPしていました。
父「K!Hくん(Rust-eze初代キャプテンで現在BMX選手として活躍中)みたいじゃねぇか!!」
Kくん「・・・キョウリュウブラック!!」
隣のSくんもガイムみたいだとテンションあがっていました(笑) Kくんは若干古い!!
s04

6人×2列のスタート。準決勝1位通過なので前列だったのはいいですがくじ運悪くてアウトから2番目のグリッド・・・。スタートは少し上達していてほとんど五分に出ましたがやはり直後のコーナーで後方まで下がってしまいました。まぁ、親としてはエンジョイカップの例もあるし下位だろうと思っていたのですが、なんだかグングン抜いて行っているようで、ゴール時にも良く見えませんでしたが4位まで順位を上げていたようです!!びっくり!!

【決勝】 4位

出来すぎな結果に親は興奮、Kくんを褒めまくるも表彰は3位までということで、Kくんからすると「え?あんなに褒めといてメダルないの!?」って感じでしょうか。ちょっと戸惑っていました。すぐにとは言わないけど、どこかで表彰台に乗せてあげたいものです。親は大満足のSTRIDER CUP、Kくんは少しかわいそうでした。
—(以上、Kパパレポ)————————

Kパパは決勝は期待していなかったようなコメントだったが、最近のKの活躍は目覚ましい。この時期で予選突破は当然になりつつあり、決勝常連になってきた。そして、相模原Team Rust-ezeは各地の大会で表彰台を多数経験しているが、本家での表彰経験は未だないのである。そこで4位という表彰台に最も近い結果となったK、今回のレースでもアウトグリッドの不利なスタートから、コブへの侵入は6,7番手だったところから、コブを越える毎にするすると抜け出し、いつの間にか4番手を確保だ。9月のクラスアップまでどこまでの活躍を見せるか、期待は大きい。

そして4歳,5歳(6歳未就学児含む)が開始される。
■4歳IT
【予選】 2位 【準決勝】 3位(2位までが決勝進出)
s05

誕生日直前、4歳最後のレースとなって期待は高かったものの、残念ながら準決勝で終わってしまった。
5歳のレースに引き続き期待だ。

■5歳RY
【予選】 完走  【敗者復活戦】 完走
s06

弟が生まれて徐々にレース復帰をしつつあるRY、昨年の4歳ファイナリストの実力者だがクラスアップした5歳クラスは6歳未就学児も参加する激戦クラスだ。
レースのブランクも埋めつつあるので今後の活躍は間違いない。

 

■5歳HR
【予選】 完走  【敗者復活戦】 1位 【準決勝】 6位
s07

約2年ぶりとなる秩父のコースで、前日練習からの参加。予選のスタートはちょっとフライングでスタート板につっかかり出遅れ。
復活戦では1位を獲得し準決勝へ進む。しかしこちらも激戦クラス、早い選手が多かった。その中で準決勝まで残るのは見事。
本家で全力で走りきれたので満足だ。

さて、今回4歳クラスの最終レースとなったITパパから熱いレポが届いているのでそちらをお届けしよう。
—————————
4歳誕生日前の最後のレースである。
STRIDER CUPという最高の舞台で幕を降ろすことができることを感謝したい。しかし同時に最も不得意なBMXのダート&コブのコースであることが残念だ。

4歳は秩父滝沢BMXコースに始まり同じコースで終わる。思えば2013年5月26日、STRIDER CUP 2013第1戦が秩父滝沢BMXコースだった。ITは4歳デビュー戦のレースとなった。
当時からダート&コブは苦手としていたが、そうでなくともクラスアップ直後の大会で、STRIDER CUP特有のお祭り気分で参加していた。結果は予想通り予選通過ならずに敗者復活にまわる。敗者復活では、コブがなかったのとトップの転倒というアクシデントのおかげでなんとか準決勝に進出する。そして準決勝最下位という結果で終わる。
そして2013年11月10日STRIDER CUP2013第4戦、お台場での最終戦にてなんとかファイナルを勝ち取り次回優先権を得た。それから2014の予定が発表になるまではドキドキだ。抽選はない。4歳クラスのうちに出場できるか、5歳になるか。
そしてSTRIDER CUP2014第1戦の日程が発表となる。5月11日、誕生日前の最後の週末。最高の日程だ。だが場所は滝沢BMXコース、ダート&コブ。
毎週のように、特に誕生日前の有利な月齢のこの時期、レースに頻繁に出場しているとほぼ展開は予想できる。予選組み合わせをみて、だいたいITがどこまでいけるか、負ける相手は誰で勝てる相手は誰、微妙な勝負になる子も多いが決勝進出までは間違いないな、といった具合だ。正直に言おう。今回のITの予想としては、最近の成績から考えても、エントリーメンバーからみても、決勝進出は間違いない、それも前列も可能、どころか前列に違いない。優勝は難しくても、表彰台を狙えるか!と考えていた。問題はダート&コブがどこまで影響するのか。

レース前日の5月10日、前日試走ができる。秩父は遠いので行くなら泊まりになるが、4歳ラストラン、表彰台も夢ではない状況で苦手なコブ。これは前日練習に行き慣れるしかない、と決意して臨んだ。
さあ、いざ走るぞ、とその走りをみると。。。
いや、ちょっとまて。慣らし運転か?2度3度試走。コブを慎重に越える、下りはブレーキ。
途中で止めて確認すると、コースが怖いとのこと。思い通り走れないのもあるらしい。横に付き添って走り、コブのリズムを教える。大きなコブの下りはまずはブレーキをかけずに、グリップを握る手に集中して。教えた事を忠実に実行しようとする素直な性格の息子だ。努力もする、練習もする。
でも、怖いものは怖い。簡単に克服できない。何度も走って慣れるしかない。
しかしペースが徐々に遅くなり、ついにスタートにつかなくなった。BMXコースの練習時間は短い。1時間半のうち、残りは30分。いつもの練習時間からすると、まだ疲れるレベルではない。話をしても、逃げる、甘える、そしてついには泣き出してしまった。走りたくない、もうストライダーも辞める。
ITがここまで言うことはほぼない。最後は3歳で決勝のプレッシャーに負けそうになったRCS TAMA予選後くらいか。まさかの棄権、の文字も頭をよぎる。4歳ラストランだぞ、本家だぞ。
しかしその後は一度も走らずに無情にも時間は過ぎて練習時間は終了した。帰り支度をして車に乗り込んだ。

その時だった。

滝沢パークにはBMXコースの他に2,3歳が走るストライダーコースもある。4歳は予選でも使わないため、練習する予定もなかったが、そこで数人の子供達がまだ練習していた。
ITに聞いてみる。あそこでもう少し練習するか?コブはあるけどもう少し小さいコブだよ。
さっきまで泣き叫んでいたのでどうかと思ったが、返事は、やる。
その一言が返せる息子を誇りに思う。壁に挑め、乗り越えろ。

コブは小さく、練習していた子は主に2,3歳だったが数人4歳のゼッケンが確認できた。
スタート板で模擬レースのように練習。今度は楽しいらしい。何度も何度も繰り返し試走する。

s08

最初はビビって腰がひけていた走りも徐々にいつもの平地の走りに近づいてきた。
しかし、4歳の子に勝てない。スタートで前に出ても、コブで追いつかれる。この子は誰?ゼッケン番号からエントリーリストを確認しても、全くノーマークの選手だ。事前予想可能?予想は外れない?全くノーマークの子にもこの小さなコブで勝てないで、何が予想だ。身勝手な親の驕りを戒める。

とはいえITは気持ち良く練習できたようで、すっかり気持ちが入れ替えられた。係りの人に止められるギリギリまで練習することができた。

そして本日の宿に入る。
ここでまた、ひとつの出会いがあった。翌朝、隣の部屋の名札にW家、の文字。中から出てきたのはなんと某有名ブログのICくん。こちらはもちろん知っている。向こうが知っているかは分からないが、とりあえず声をかける。おー、ICくん!今日はがんばってね。

s09
いよいよレース当日だ。ITは順調に試走をこなす。けして速くはないが、昨日の走りとは違う。昨日のストライダーコースの練習が功を奏した。調子は良い。けして速くはない。しかし昨日の走りとその後の泣いた面影はない。もうそれだけで親としては満足。後は楽しむだけだ。

s10

予選、ゴールドヘルメットをかぶっていたITは、MCしげちさんに昨年優勝者と紹介される。正直親としては恥ずかしいが、ITは嬉しいらしい。どんな走りを見せてくれるのか〜、としげちさんの盛り上げが、親にはプレッシャーだ。祈りが通じたのか、ITは見事なスタートダッシュをみせてトップにたつ。ここまでは良い。コブで徐々に差を詰められて逆転される。やむなし。
それでも2位をキープして、準決勝のキップを手に入れた。
そして準決勝、2位までが決勝進出の条件でSKくん、MHくんについで3位だ。MHくんは九州の強豪、関東遠征はさすがに少ないがそれでも年に何度かは会う気合いの入った選手だ。各地の大会で上位入賞をみかける。SKくんは勝ったり負けたりの競る相手。このコースでは仕方ない。むしろそれ以外の選手には勝っての3着は立派だ。
前日練習の棄権まで考えたところから、よく克服して前向きに走っただけでも満足なのに、予選、準決勝のこの結果は大満足だ。
しかし、4歳ラストラン、本家の舞台がここではなかったら、とどうしても思ってしまうのは否めない。
4歳は本家滝沢パークに始まり、本家滝沢パークで終わる。どちらも準決勝敗退。結果だけみると一歩も進んで無いようだが、そうでは無いことは親と本人は分かっている。この5月12日〜26日生まれにしか出来ない希有な物語を十分に楽しめた。ありがとう、本家、ありがとう、IT。
—(以上、ITパパレポ)————————

相模原Team Rust-ezeの戦いはこれで終わった。
しかし、本家と呼ばれるSTRIDER CUP、そのドラマはまだまだ終わらない。
残念ながらRust-ezeの選手は出る事はかなわなかったが、その決勝戦をレポートしたい。

順番は前後するが、まずは最もエキサイトした5歳クラスの決勝だ。

■5歳(6歳未就学児含む)クラス 決勝

今回ここで、見事なプッシュ走行をみた。完成されたプッシュは体重移動によりスピードを加速することにより、走りの限界を超えると思った。走る場合どうしても足の駆動以上のスピードは出ない。
KSという選手がいる。本家含めた数々の大会で、絶対的な強さを誇り一部で絶対王者、という称号を得ている。月齢差の大きいランバイクレースにおいて、その学年はもちろん、ひとつ上の学年でもトップクラスで通用し勝利してしまう、圧倒的な強さを誇る選手だ。
面白かったのは、決勝のみロングコースとなったので決勝直前に試走が出来たのだが、KSひとりだけ試走をせずに体力を温存していた。足の駆動を最大限に活かすための作戦だろう。そして作戦通り、KSはダントツの速さを見せた。MKという関西強豪でいつもKSと競る選手がいるが、その選手もプッシュをかなり極めていて、予選や試走では見事なプッシュを決めていた。
決勝ではMKはコブの後半3つのみプッシュで走っていた。多少スピードに乗った感じはあるが、隣を走る選手とほぼ変わらない速さだ。決勝でプッシュを封印したのは作戦なのか?うまいタイミングで乗れなかったのか?
ともかくKSはMKを引き離す。

しかし、優勝したのはICだ。これはもはや見事としか言いようがない。
最初にコブに進入した時には4,5番手。そこからコブを越える毎に加速していく。加速、だ。
試走でもプッシュをやっている選手は沢山いたが、大抵は減速してしまい蹴りで勢いを付けてまたプッシュ、という感じだ。
スピードに乗ったICは、最速だけれども足の駆動で走るKSを、軽々と置き去りにする。。。
KSはいつも通り最速だった。3位以下に差をつけての勝利だ。しかしそのKSを更に上回る走りをみせたIC。

s11
そして話は4歳決勝に続く。

■4歳クラス 決勝

4歳優勝のTYは5歳クラス優勝のICと東海のBMXコースで練習した仲間とのことだが、プッシュではなかった。
現在4歳クラスで圧倒的な強さを誇っているのはKZだ。平地でKZには勝てない。現にKZはスタートから後半のコブまで圧倒的なリードを保っていた。他のレースでは逆転はあり得なかった。

s12

s13

でも結果は逆転した。プッシュでは無いのに。
これもまた、ストライダーの面白さ、奥深さだ。
正直、今回のレースは違う競技かと思った。そう考えると水泳で自由型と平泳ぎがあるように、陸上で100m走とハードル走があるように、ストライダーでもRCSのコンディションとストライダーカップは別の競技なのかと思う。そしてそれは多くの子供に可能性と活躍の場を与え、裾野を広げ、更なる発展につながるのでは、と思う。
そしてその可能性を追求し、気付かせてくれるから、本家、なのだ。

本家のレースはなぜこんなにも楽しいのか。

世界で初めて2歳児のレースを開催したSTRIDER CUP。その栄光に甘んじる事無く、より楽しく、より前に進むために進化を止めない。
その姿勢が表れているから「本家」であり、みんなが楽しめる最高の大会なのだ。そしてその精神が他のレースにも広がっていく。

そのことに心から感謝したい。
STRIDER CUPという素晴らしい大会をありがとう。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中